市川善吉・佐尾和子 著

【紹介】
著者の市川善吉さんは、世界自然遺産・白神山地のふもと秋田県藤里町に生まれ育ちました。幼少の頃から父親とともに白神の山々を歩き続けて60年。 営林署にに勤めながら青秋林道問題ではブナ林保護のために尽力し、今は山の案内人として活躍しています。
本書は、前半が市川善吉さんの生い立ちの聞き語り、後半は市川さんの案内で白神山地のブナの森を散策したり、里山で冬の自然観察をする様子が、読者 とともにリアルタイムで楽しめるような内容になっています。また、子供たちへ贈るブナの授業は、環境教育の教材として役立ちます。
白神山地とブナの森、人間の関わりによるブナ林の変貌、ブナの森に守られてひっそりと息づいてきた山麓の人々の暮らし、今後自然とともにどう歩んだ ら良いのか・・・など、著者の素朴で温かな人柄を彷彿とさせる語りや案内が、多くの自然の声を伝えています。また、「・・・「よく熊怖くないね」という人 がいるけど、・・・熊を怖がっていては奥に入れないわけよね。一人ぼっちで歩いていても、そういうことは全然ない。だから、獣みたいになってしまっている んだな、という感じがすることがあるのよ。たまにね」と述べているように、市川さんの存在そのものが、「本来、人間も自然なのだ」という記憶をよみがえら せてくれます。
共著者の佐尾和子は、白神山地に通い出して15年、藤里町に山麓に小さな山荘を建てて7年目。都会と山里両方の生活を送りながら、市川さんとの交流 を深め、本書をまとめています。今年から藤里町認定白神山地の案内人一年生として、入山者とブナ林のために尽力する予定です。
写真も多く、読みものとしてもガイドブックとしても楽しい本書は、白神の旅の友として欠かせない一冊です。
四六版並製 226ページ(カラー写真14ページ)
ISBN4-906549-03-9 C0036 定価:定価:2100円(内消費税100円)
【著者プロフィール】
市川善吉(いちかわ ぜんきち)
1931年、秋田県山本郡藤琴村(現在:藤里町)に生まれる。1945年〜1999年まで営林署勤務。幼少の頃から父親に連れられて、白神の山々を歩き続
けた経験を生かして、現在白神山地の山の案内人として、多くの人々に自然の素晴らしさ大切さを伝え続けている。またブナの恵みに育てられた経験から、青秋
林道問題では、ブナ林保護に尽力した。秋田県自然保護指導員、及び自然観察指導員。白神山地連絡協議会巡視員。「秋田自然を守る友の会」会員。
【目次】
はじめに
序章
第1章 白神に生まれて
第2章 白神山地へのいざない
岳岱へ−−道中ガイドより
第3章 ブナの森・岳岱風景林を歩く
春の岳岱
秋の岳岱
第4章 冬の自然観察
横倉・水無を歩く
第5章 子供たちへ
ブナの学習
子供たちから市川さんへ
あとがき
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